痴女子大生 志乃(35)
▼1話から読みたい方はこちらからどうぞ
志乃は予定通り、その翌週もモデルのアルバイトのために真田の会社に来ていた。
次はどんな衣装が用意されているんだろうと、志乃は胸をドキドキさせながら衣装部屋へ入った。
するとそこではいつものように貴子が待っていて、スタイリストと共に衣装を用意してくれていた。
「志乃ちゃん見て、今日はパジャマの撮影なのよ、どれも可愛いでしょ?」
「わぁ、ほんとですね、可愛いです。」
並べられた数種類のパジャマを見て、志乃はその可愛らしいデザインを見て目を輝かせていた。
今回も露出が多い衣装になると思っていたから少し拍子抜けしたけれど、可愛いパジャマを着れるならそれはそれで志乃は嬉しかった。
「あら、志乃ちゃんちょっと残念そうじゃない?もしかして今日もTバック穿けるんじゃないかって期待してた?」
「えっ!?い、いえ、そんな事……」
貴子に少し揶揄うようにそう言われ、顔を真っ赤にする志乃。
貴子はそんな志乃の反応を見て、また「うふふ」と笑っていた。
「志乃ちゃん、実は今日はいつもとは違うスタジオでの撮影なのよ。」
「そうなんですか。」
「うん、衣装に着替えたら私が案内するわね。」
そう言われ、志乃は用意されたパジャマに着替えると、貴子と共にそのスタジオへ向かった。
「志乃ちゃん、今日撮影するスタジオはここよ。」
「え、ここって……」
そこは志乃も一度来た事があるスタジオだった。
スタジオ見学の時に見た、ベッドが置かれている小さなスタジオだ。
その時は撮影していたモデルが下着姿だったので、友人の沙耶と一緒に驚いてしまったのを覚えている。
でもまさか自分もこのスタジオで撮影する事になるなんて、その時は思いもしなかった。
「うふふ、志乃ちゃんも見学の時に来たのよね?寝室をイメージして作られたスタジオなのよ。」
「そうなんですね……」
パジャマでの撮影をするならベッドがあるスタジオになるのは全く不思議な話ではない。
だが見学の時に下着姿の女性モデルが撮影していたイメージが残っているだけに、志乃の頭の中にピンク色の妄想が広がってしまう。
その妄想は、あの女性モデルと同じように、志乃もベッドの上で下着姿を撮影されてしまう妄想だった。
前回の撮影後、興奮が冷めない身体のままアパートに帰ってきて、オナニーに没頭してしまった志乃。
その興奮と快感を今も引きずっている志乃は、ついついイヤらしい事を考えてしまう。
しかし志乃はそんな妄想が頭の中に広がりそうになったところで、自分自身を正気に戻すように頭を横に振った。
——何考えてるの私……ダメダメ……まだ撮影は始まってもないのに……——
そんなイヤらしい妄想をしていたら、またすぐに下着が濡れてしまう。
志乃は頭を切り替えてスタジオに入っていった。
スタジオに入ると、あの時と同じようにスタジオの中央にはキングサイズの大きなベッドが置かれていた。
そしてそのスタジオの中では真田とカメラマンの安本がすでに撮影の準備をしていた。
「志乃さん、可愛いパジャマがお似合いですね。」
「真田さん、ありがとうございます、今日もよろしくお願いします。」
「よろしく!ではさっそく始めましょうか。」
「はいっ」
真田といつものようにそんなやり取りをすると、すぐに撮影は始まった。
「じゃあ志乃さん、ベッドに上がってもらっていいかな。」
「はいっ」
最初は割と平凡な撮影だった。
ベッドの上なのでポーズはいつもと違うが、難しい事はなにもない。
パジャマの衣装を数回変えて、同じような撮影が続いた。
そしてパジャマでの撮影が終わると、今度はネグリジェタイプの衣装が用意された。
ネグリジェはワンピースのようなナイトウェアで、最初に用意されたネグリジェはあまり露出が多いものではなかった。
肩も胸元も隠れ、足元までスカートが伸びている。
パジャマと同じように可愛らしいデザインのネグリジェだった。
しかしそのネグリジェでの撮影も終わった後、衣装部屋で貴子が志乃にこんな風に声をかけてきた。
「志乃ちゃん、やっぱりなんだか物足りなさそうね?衣装が普通過ぎるかしら?」
「え?そ、そんな事ないです、今日も可愛い服が多くて楽しいです。」
「でも前回の撮影と比べると刺激が足りないんじゃない?」
「刺激……ですか……?」
「ほら、志乃ちゃんはもっとドキドキしたいでしょ?」
「……それは……」
確かに前回のように胸が爆発してしまいそうなくらいドキドキするような事はなかった。
可愛い衣装を着たり真田と一緒に撮影するのは楽しい。
だけど貴子の言うとおり、何かが物足りない。
貴子にはやはり心の中を見透かされているように感じる。
でもだからと言って、自分からもう少し露出が多い服が着たいだなんて志乃には恥ずかしくて言える訳がない。
「うふふ、志乃ちゃん図星でしょ?」
「……貴子さん……」
志乃は恥ずかしそうに顔を赤くしていた。
——貴子さんはやっぱり何でもお見通しなんだ……——
するとそんな志乃に対して貴子はこう言ってきた。
「志乃ちゃん、安心して、今日ここまでの衣装はスタイリストが用意した物だけど、
次は真田さんが提案した衣装を用意してあるの。」
「真田さんが……」
「うん、きっと刺激的で志乃ちゃんも気に入るわ。」
「そ、そうですか……」
貴子にそう言われて、早くも胸が高鳴り始める志乃。
——真田さんが提案してくれた衣装ってどんなものだろう——
そして準備していたスタイリストが志乃と貴子の前にその衣装を持ってきた。
「来たわ志乃ちゃん、これが真田さんが提案してくれた衣装よ。うふふ、可愛いわよね?」
「……えっ!?こ、これって……」
志乃はその衣装を見て思わず口に手を当てて顔を赤くした。
真田が提案したという衣装はネグリジェだった。
しかしただのネグリジェではない、いわゆるベビードールと呼ばれるタイプのセクシーさを強調した露出度の高いネグリジェだったのだ。

官能小説ランキング
Last Modified :