痴女子大生 志乃(37)
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「志乃さん、素晴らしい!」
スタジオに入ってきたベビードール姿の志乃を見て、真田は嬉しそうにそう声をかけてきた。
「私が提案した衣装、着てくれたんですね。」
「は、はい……あの……私…大丈夫でしょうか……これ……」
志乃は真田の前で恥ずかしそうにしながら腕で胸元を隠していた。
「大丈夫もなにも、とても素敵ですよ。」
「ほんとですか……恥ずかしいです……」
見た目も性格もまさに清純というイメージの志乃のベビードール姿は、あまりにもギャップがあった。
薄いピンク色のベビードールは肌が白い志乃に似合っていて可愛らしさがあるものの、やはりデザインはかなり大胆だ。
特にFカップある乳房の谷間が強調されてしまっている胸元は、男なら誰もが目が釘付けになるほど魅惑的だ。
そして今にもパンツが見えそうな脚の付け根くらいまでしかない短い丈のスカート、そこから伸びる志乃の白い太ももも、胸の谷間と同様に見るからにしっとりとして柔らかそうで、男なら誰もが手を伸ばしたくなる衝動に駆られるだろう。
実際、カメラマンの安本は志乃がスタジオに入ってきてから何度も志乃の身体をチラチラと見ている。
その視線は明らかに男性が性的な目で女性を見る時のそれだ。
もちろんそれが男の性で、本能的に見てしまうのが男というものだという事は志乃も理解している。
だから安本の視線は決して不快なものではないし、安本に対する印象がそれで悪くなる事はないが、志乃はただただその視線が恥ずかしかった。
「じゃあさっそく撮影を始めましょうか。」
「は、はい。」
真田の声ですぐに撮影は始まったが、今回ばかりはスタートからスムーズにはいかなかった。
胸元を隠していた腕を、志乃がなかなか動かせないでいたのだ。
「志乃さん、腕を下げてもらっていいですか?」
「……あの……すみません……恥ずかしくて……」
「いいですよ、志乃さんのペースで大丈夫ですからね、私達はいくらでも待ちますから。」
「すみません……」
「志乃さん、自信を持ってください、志乃さんは本当に綺麗ですから。」
「真田さん……」
真田の優しい言葉に、志乃の胸を隠していた腕が動き出す。
——いつもそうだけど、真田さんの声を聞くと、不思議と緊張がほぐれていく。
この人になら、見られても良いかも。そう思えてくる——
真田の言葉で魔法にかかったように腕が自然と動いていく志乃。
真田の視線と、カメラのレンズが向けられているのを感じながら、志乃は胸元を隠していた腕をゆっくりと降ろした。
——ぁぁ……恥ずかしい……——
志乃の白い乳房の谷間が露わになる。
その瞬間に、安本がカメラのシャッターを切り始めた。
そしてそこから志乃は恥ずかしそうにしながらもいつものように真田の指示を聞きながらポーズを取っていく。
「志乃さん、少し前屈みになれますか?」
「こ、こうですか……?」
「そう、それでそのまま膝に手を置いて。」
「……はい……」
前屈みになる事で志乃の胸の谷間がさらに強調される。
安本はそれを上から覗き込むようにカメラを向けてシャッターを切る。
大学生になったばかりの女の子の、そのふっくらとした柔らかな乳房の谷間が、カメラに収まっていく。
「志乃さん、良いですよ、そのままもう少し脇を締めてみてください。」
「は、はい……」
恥ずかしそうに小さな声で返事をして、言われたとおり脇を締める志乃。
そうすると自然とFカップの乳房を腕で挟んでギュッと寄せるようなポーズになる。
胸を寄せながら、顔を赤くする志乃。
このポーズでこの角度から撮られたら、どんな写真になるのかは志乃でもすぐに分かった。
——この写真……絶対エッチな感じになってる……——
そんな事を考えながら、志乃はさっき貴子に言われた言葉を思い出す。
〝真田さんは私よりもエッチよ〟
本当は分かってた。
このエッチな衣装を提案したのも真田さんだし、真田さんは紳士な言葉使いでエッチなポーズを指示してくる。
本当に、あの官能小説に出てくる真田さんのよう。
——だとしたら私も……愛美ちゃんみたいに……——
胸の谷間を撮られながら、またピンク色の妄想が頭の中で広がっていく。
真田さんは、どのくらいエッチなんだろう。
こんな破廉恥な衣装まで着てしまい、自分はいったいどこまで行ってしまうのだろう。
またブレーキが効かなくなってしまいそう。
そのブレーキの掛けかたも分からないまま、撮影は進んでいく。
そして真田が次の指示を出す。
「じゃあ志乃さん、次はベッドの上で撮影しましょうか。」

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