官能小説 人妻 吉井香苗(4)
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香苗 「え~凄い恭子さん、トミタって有名な会社だよね?」
祐二 「おいおい、有名なんてもんじゃないだろ?トミタグループと言えば世界でも有数の大企業じゃないか。若いのにトミタでそんな役職についてるって事は恭子さんは超エリートって事だよ。」
恭子 「い、いえそんな事……。」
香苗が作ったカレーを食べ終えた3人は、リビングで寛ぎながら話に花を咲かせていた。
初めて顔を合わせてからまだそれ程時間は経っていないのに、この夫婦と恭子との距離感はとても親密なものになっているようだった。
特に香苗はとても楽しそうに話していて、余程新たな出会いと友人ができた事が嬉しかったのだろう。
香苗 「第一線で活躍する働く女性って凄いわよね、尊敬しちゃうわ。」
恭子 「いえそんな……でも祐二さんと香苗さんを見てると凄く羨ましいです、とても幸せそうで。」
お互いを下の名前で呼び合っているのは、恭子が自分達と同い歳であったため香苗がそうしようと提案したからだ。
香苗 「恭子さんは恋人とかはいるの?」
恭子 「……はい、一応いますけど……。」
祐二 「そうだよなぁ、これ程の美人を男が放っておくわけないよなぁ。」
祐二の言うとおり恭子は美人であるし、中身もしっかりしている印象であるため、きっと恭子の恋人は素敵な男性なんだろうと2人は思った。
香苗 「そっかぁ、じゃあもう結婚も近いんじゃない?」
恭子 「……どうかなぁ……そういう話って彼から聞いた事ないですから……私と結婚するつもりがあるかどうか……。」
香苗の問いに、恭子は自嘲気味に薄笑いを浮かべながらそう言った。
香苗 「……恭子さんは、結婚願望とかはあるの?」
恭子 「私は……できれば今の彼と結婚して家庭を持ちたいって思ってるんですけど、彼は……。」
そう話す恭子の表情はどこか寂しげである。
香苗 「そっかぁ……でも恭子さんの彼氏さんなんだからきっと素敵な人なんでしょうね。」
恭子 「フフッ……どうですかね、私男運無いですから。」
香苗 「そうなの?でもなんか恭子さんの彼氏さんがどんな人かちょっと見てみたいなぁ。」
祐二 「おい香苗、あんまり恭子さんを困らせるような事言うなよ。」
恭子 「いいんですよ祐二さん。また今度彼氏を紹介します、次は私の部屋にお2人を招待させてください。皆で一緒にお酒でも飲みましょ。」
香苗 「わぁいいね、私料理作って持ってくよ。」
香苗は恭子と話していて、この人なら良い友達になれそうと感じていた。
祐二 「よかったな、恭子さん良い人そうで。」
香苗 「うん、それに今日は本当に楽しかったわ。」
ベッドの中でそう話す祐二と香苗。
その夜、最後に香苗と携帯番号を交換してから恭子は隣の部屋へと帰っていった。
香苗 「また小林さんの時みたいに、楽しく過ごせそうね。」
祐二 「でも香苗、嬉しいのは分かるけどあんまり誘い過ぎるなよ。恭子さんは1人で働いてるんだから、きっと疲れてる時も多いからな。」
香苗 「あ~……うん、そうだよね。それは気をつけないとね。でも凄いよね恭子さん。」
祐二 「ま、女性でも人それぞれ、色んな人生があるからな。」
恭子は本当に忙しく仕事をしているようだった。
引っ越して来た次の日から朝は祐二よりも早くマンションを出て、帰ってくるのはいつも深夜。
それだけ働いているからこそ、このマンションに1人暮らしできるだけの収入があるのだなと、納得できた。
しかし睡眠時間も少ないであろうその生活の様子を傍から見ていて、香苗は恭子の事を友人として心配せずにはいられなかった。
だから香苗は日々考えていた、恭子のために何かできないかと。
しかしその良心が時に相手に迷惑を掛ける事にもなりかねない事を、香苗も大人なのだから知っている。
だから香苗は、恭子にどのタイミングでメールを送ればいいのか、いつも悩んでいた。
香苗 「ねぇ祐二、恭子さんちゃんと夜ご飯とか食べてるのかなぁ?」
恭子が引っ越してきてから数日後のある日、香苗は祐二に聞いてみた。
祐二 「ん?どうだろうなぁ、外食でもしてるんじゃないか?」
香苗 「でもそれって絶対身体に良くないよね。」
祐二 「え?あぁ……まぁな。でもさすがに食べるものまで他人に何か言われたくないだろ?」
香苗 「そうだけどぉ……。」
祐二 「恭子さんにメールでもしたのか?」
香苗 「してないよ、一回も。だって凄い忙しそうなんだもん。」
祐二 「まぁそれが恭子さんにとっては普通の生活なのかもしれないしな。向こうから困った事とか相談してきたら隣の友人として香苗ができる事をすれば良いんじゃないか?」
香苗 「ん~……。」
まるで恭子の母親にでもなったかのように恭子の身体の事を心配している香苗。
本当は些細な事でも相談できるような、恭子にとって信頼できるそんな友人に、香苗はなりたかったのだ。
と、香苗がそんな風に考えていた時だった。
♪~♪~♪~……
香苗の携帯の着信音が鳴った。
少し慌てたように、携帯を手に取りディスプレイを確認する香苗。
香苗 「あっ……。」
恭子からだ。

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祐二 「おいおい、有名なんてもんじゃないだろ?トミタグループと言えば世界でも有数の大企業じゃないか。若いのにトミタでそんな役職についてるって事は恭子さんは超エリートって事だよ。」
恭子 「い、いえそんな事……。」
香苗が作ったカレーを食べ終えた3人は、リビングで寛ぎながら話に花を咲かせていた。
初めて顔を合わせてからまだそれ程時間は経っていないのに、この夫婦と恭子との距離感はとても親密なものになっているようだった。
特に香苗はとても楽しそうに話していて、余程新たな出会いと友人ができた事が嬉しかったのだろう。
香苗 「第一線で活躍する働く女性って凄いわよね、尊敬しちゃうわ。」
恭子 「いえそんな……でも祐二さんと香苗さんを見てると凄く羨ましいです、とても幸せそうで。」
お互いを下の名前で呼び合っているのは、恭子が自分達と同い歳であったため香苗がそうしようと提案したからだ。
香苗 「恭子さんは恋人とかはいるの?」
恭子 「……はい、一応いますけど……。」
祐二 「そうだよなぁ、これ程の美人を男が放っておくわけないよなぁ。」
祐二の言うとおり恭子は美人であるし、中身もしっかりしている印象であるため、きっと恭子の恋人は素敵な男性なんだろうと2人は思った。
香苗 「そっかぁ、じゃあもう結婚も近いんじゃない?」
恭子 「……どうかなぁ……そういう話って彼から聞いた事ないですから……私と結婚するつもりがあるかどうか……。」
香苗の問いに、恭子は自嘲気味に薄笑いを浮かべながらそう言った。
香苗 「……恭子さんは、結婚願望とかはあるの?」
恭子 「私は……できれば今の彼と結婚して家庭を持ちたいって思ってるんですけど、彼は……。」
そう話す恭子の表情はどこか寂しげである。
香苗 「そっかぁ……でも恭子さんの彼氏さんなんだからきっと素敵な人なんでしょうね。」
恭子 「フフッ……どうですかね、私男運無いですから。」
香苗 「そうなの?でもなんか恭子さんの彼氏さんがどんな人かちょっと見てみたいなぁ。」
祐二 「おい香苗、あんまり恭子さんを困らせるような事言うなよ。」
恭子 「いいんですよ祐二さん。また今度彼氏を紹介します、次は私の部屋にお2人を招待させてください。皆で一緒にお酒でも飲みましょ。」
香苗 「わぁいいね、私料理作って持ってくよ。」
香苗は恭子と話していて、この人なら良い友達になれそうと感じていた。
祐二 「よかったな、恭子さん良い人そうで。」
香苗 「うん、それに今日は本当に楽しかったわ。」
ベッドの中でそう話す祐二と香苗。
その夜、最後に香苗と携帯番号を交換してから恭子は隣の部屋へと帰っていった。
香苗 「また小林さんの時みたいに、楽しく過ごせそうね。」
祐二 「でも香苗、嬉しいのは分かるけどあんまり誘い過ぎるなよ。恭子さんは1人で働いてるんだから、きっと疲れてる時も多いからな。」
香苗 「あ~……うん、そうだよね。それは気をつけないとね。でも凄いよね恭子さん。」
祐二 「ま、女性でも人それぞれ、色んな人生があるからな。」
恭子は本当に忙しく仕事をしているようだった。
引っ越して来た次の日から朝は祐二よりも早くマンションを出て、帰ってくるのはいつも深夜。
それだけ働いているからこそ、このマンションに1人暮らしできるだけの収入があるのだなと、納得できた。
しかし睡眠時間も少ないであろうその生活の様子を傍から見ていて、香苗は恭子の事を友人として心配せずにはいられなかった。
だから香苗は日々考えていた、恭子のために何かできないかと。
しかしその良心が時に相手に迷惑を掛ける事にもなりかねない事を、香苗も大人なのだから知っている。
だから香苗は、恭子にどのタイミングでメールを送ればいいのか、いつも悩んでいた。
香苗 「ねぇ祐二、恭子さんちゃんと夜ご飯とか食べてるのかなぁ?」
恭子が引っ越してきてから数日後のある日、香苗は祐二に聞いてみた。
祐二 「ん?どうだろうなぁ、外食でもしてるんじゃないか?」
香苗 「でもそれって絶対身体に良くないよね。」
祐二 「え?あぁ……まぁな。でもさすがに食べるものまで他人に何か言われたくないだろ?」
香苗 「そうだけどぉ……。」
祐二 「恭子さんにメールでもしたのか?」
香苗 「してないよ、一回も。だって凄い忙しそうなんだもん。」
祐二 「まぁそれが恭子さんにとっては普通の生活なのかもしれないしな。向こうから困った事とか相談してきたら隣の友人として香苗ができる事をすれば良いんじゃないか?」
香苗 「ん~……。」
まるで恭子の母親にでもなったかのように恭子の身体の事を心配している香苗。
本当は些細な事でも相談できるような、恭子にとって信頼できるそんな友人に、香苗はなりたかったのだ。
と、香苗がそんな風に考えていた時だった。
♪~♪~♪~……
香苗の携帯の着信音が鳴った。
少し慌てたように、携帯を手に取りディスプレイを確認する香苗。
香苗 「あっ……。」
恭子からだ。

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