官能小説 人妻 吉井香苗(5)
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恭子 『もしもし香苗さん?この前言ってた私の部屋での食事会の事なんですけど、彼が来週の土曜にでもって言ってるんですけど、どうですか?』
突然掛かってきた電話、その恭子の声を聞いた瞬間香苗の表情はパァっと笑顔に変った。
香苗 「うんうん!……え?土曜日?うんオッケー大丈夫よ、大丈夫だよね祐二?」
祐二 「は?何が?」
少し興奮気味の香苗、電話の会話が分からない祐二には、香苗が何のことを言っているのかサッパリ理解できない。
香苗 「土曜日よ!大丈夫よね?」
祐二 「いやだから何の事だよ、土曜日に何があるんだよ?」
香苗 「食事会よ!恭子さんと恭子さんの彼との、ほらこの前言ってたでしょ?」
祐二 「あ~あれね…そう言ってくれないと分からないよ。」
香苗 「で?大丈夫でしょ?土曜日。」
祐二 「あぁ大丈夫だよ、普通に仕事休みの日だし。」
香苗 「もしもし恭子さん?祐二も大丈夫だって言ってるから……うん……うん……じゃあ来週の土曜で決まりね。」
電話をしながら子供のように無邪気な笑顔を見せる香苗。
香苗 「うん……うん……恭子さん凄い忙しそうよね……え~そんな事あるってぇ……きっと祐二より忙しいと思うもの……うん……それでね、もしかして余計なお世話かもしれないけど、恭子さん夜ご飯とかどうしてるの?……うん……え?ほとんど外食?……やっぱり忙しいとそうなっちゃうよねぇ……。」
香苗は所謂〝世話好き〟である。誰かのために何かをしたりするのが好きなのだ。
それは学生時代から変らず、香苗の長所の1つでもある。
友達の誰かが風邪を引けばすぐに駆け付けたし、女友達の恋の悩みなどもよく聞いてあげていた。
香苗 「いいのいいの!いつでもこっちに食べにきてよね。」
その電話をした日から、香苗と恭子は頻繁にメール交換をするようになり、夜には仕事を終えた恭子が香苗達の部屋へ食事に来る事も少しずつ増えていった。
そのたびに、香苗と恭子の女友達としての仲は急激に深まっていく。
最初の頃こそ、恭子はどこか気を使い遠慮していた部分もあったのだが、すぐにそれは無くなり、今では仕事の悩みなども香苗に気軽に相談してくる程だ。
どうやらこの2人は色々な面で気が合うらしい。
そして、恭子の恋人がやってくる食事会の日も刻々と近づいていた。
香苗 「あ~なんか緊張してきた私……。」
恭子 「そんな緊張するような相手じゃないですよ、英治は。」
食事会を翌日に控えた夜、2人は明日来る恭子の恋人について話をしていた。
香苗 「どんな人なの?その中嶋さんって。」
恭子 「ん~……きっと香苗さんが思っているような人ではないですよ。」
香苗 「そうなの?私の想像だと恭子さんの恋人なんだから、頭が良くて仕事ができて、紳士で……。」
恭子 「フフッ、全然そんなんじゃ無いですよ、本当の英治を見たら香苗さんビックリするかも。」
香苗 「え~そうなんだぁ……ねぇねぇ、じゃあ一言で言えばどんな人なの?」
恭子 「ん~……元気な人……かな。」
香苗 「え~それはちょっと抽象的すぎるよぉ。」
恭子 「フフッ、まぁ明日会ってみれば分かりますよ。」
これ程の仲になっても未だに言葉の中に敬語を交えて話すような真面目な恭子。その恭子の恋人なのだからきっと真面目な男性なんだろうと、恭子を知っている人間なら皆そう思うだろう。
香苗ももちろんそう思っていて、恭子がいくら『そんなんじゃないですよ』と言っても、きっと結局は真面目な人なんだろうなぁと予想していた。
しかしその香苗の予想は良い意味でも悪い意味でも裏切られる事になる。
少しの緊張を感じながらも、明日ある新たな出会いへの期待に胸を高鳴らせる香苗。
また1人仲の良い友人ができるかもしれないと思うと、嬉しくて仕方なかった。

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突然掛かってきた電話、その恭子の声を聞いた瞬間香苗の表情はパァっと笑顔に変った。
香苗 「うんうん!……え?土曜日?うんオッケー大丈夫よ、大丈夫だよね祐二?」
祐二 「は?何が?」
少し興奮気味の香苗、電話の会話が分からない祐二には、香苗が何のことを言っているのかサッパリ理解できない。
香苗 「土曜日よ!大丈夫よね?」
祐二 「いやだから何の事だよ、土曜日に何があるんだよ?」
香苗 「食事会よ!恭子さんと恭子さんの彼との、ほらこの前言ってたでしょ?」
祐二 「あ~あれね…そう言ってくれないと分からないよ。」
香苗 「で?大丈夫でしょ?土曜日。」
祐二 「あぁ大丈夫だよ、普通に仕事休みの日だし。」
香苗 「もしもし恭子さん?祐二も大丈夫だって言ってるから……うん……うん……じゃあ来週の土曜で決まりね。」
電話をしながら子供のように無邪気な笑顔を見せる香苗。
香苗 「うん……うん……恭子さん凄い忙しそうよね……え~そんな事あるってぇ……きっと祐二より忙しいと思うもの……うん……それでね、もしかして余計なお世話かもしれないけど、恭子さん夜ご飯とかどうしてるの?……うん……え?ほとんど外食?……やっぱり忙しいとそうなっちゃうよねぇ……。」
香苗は所謂〝世話好き〟である。誰かのために何かをしたりするのが好きなのだ。
それは学生時代から変らず、香苗の長所の1つでもある。
友達の誰かが風邪を引けばすぐに駆け付けたし、女友達の恋の悩みなどもよく聞いてあげていた。
香苗 「いいのいいの!いつでもこっちに食べにきてよね。」
その電話をした日から、香苗と恭子は頻繁にメール交換をするようになり、夜には仕事を終えた恭子が香苗達の部屋へ食事に来る事も少しずつ増えていった。
そのたびに、香苗と恭子の女友達としての仲は急激に深まっていく。
最初の頃こそ、恭子はどこか気を使い遠慮していた部分もあったのだが、すぐにそれは無くなり、今では仕事の悩みなども香苗に気軽に相談してくる程だ。
どうやらこの2人は色々な面で気が合うらしい。
そして、恭子の恋人がやってくる食事会の日も刻々と近づいていた。
香苗 「あ~なんか緊張してきた私……。」
恭子 「そんな緊張するような相手じゃないですよ、英治は。」
食事会を翌日に控えた夜、2人は明日来る恭子の恋人について話をしていた。
香苗 「どんな人なの?その中嶋さんって。」
恭子 「ん~……きっと香苗さんが思っているような人ではないですよ。」
香苗 「そうなの?私の想像だと恭子さんの恋人なんだから、頭が良くて仕事ができて、紳士で……。」
恭子 「フフッ、全然そんなんじゃ無いですよ、本当の英治を見たら香苗さんビックリするかも。」
香苗 「え~そうなんだぁ……ねぇねぇ、じゃあ一言で言えばどんな人なの?」
恭子 「ん~……元気な人……かな。」
香苗 「え~それはちょっと抽象的すぎるよぉ。」
恭子 「フフッ、まぁ明日会ってみれば分かりますよ。」
これ程の仲になっても未だに言葉の中に敬語を交えて話すような真面目な恭子。その恭子の恋人なのだからきっと真面目な男性なんだろうと、恭子を知っている人間なら皆そう思うだろう。
香苗ももちろんそう思っていて、恭子がいくら『そんなんじゃないですよ』と言っても、きっと結局は真面目な人なんだろうなぁと予想していた。
しかしその香苗の予想は良い意味でも悪い意味でも裏切られる事になる。
少しの緊張を感じながらも、明日ある新たな出会いへの期待に胸を高鳴らせる香苗。
また1人仲の良い友人ができるかもしれないと思うと、嬉しくて仕方なかった。

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